2017弘前白神アップルマラソン②
アップルマラソンから2日が経過しました、左膝の痺れはなくなりました!よかった!普通に歩けるぞー!!!
しかし根性走りの代償か、全身の筋肉、関節痛が治まりません!痛みで眠れなかったのでバンテリンゲルを塗り、ロキソニンを飲みました。
色々なスポーツを経験してきましたが、フルマラソンの疲労度はブッチギリナンバーワンですね!!
というわけで、アップルマラソン、21kmからゴールまで駆け抜けます!!ズドドドド!!!
菊盛酒造店という歴史のありそうなお店がありました。後に調べたのですが、かなりの老舗で津軽藩御用達だった造り酒屋さんのようです。
白神ロマンという日本酒が新青森駅で売っていたので、今度買って飲んでみようかな。この酒蔵で直接小売もしてそうだけど、ちょっと遠いかな。
【21km〜29km】
折り返しからは下り基調なので、疲労はしてますがイーブンで走れています。暑さと折り返しまでで脚を使い果たしたランナーが多く、半分くらいは歩き混じりでしたね。
登りとカーブの連続。下ったと思ったら登る精神的にやられるコース。
みんな萎えてる。しかし私は止まらない!この日の為、この激坂の為の練習を積んできた!!
競輪場までの起伏走、職場でのこっそり階段ダッシュ、暇さえあれば自重スクワット、トレッドミル傾斜10%ウォーク(ブログには書いてませんが、週2くらいで夜にドラマやアニメを見ながら静かに1時間半ほど歩くのが日課でした)、全てはこの山の為!!!
俺が!!俺こそが山の神だ!!!!!!!
そして29kmからペースアップ!!
これは前からやろうと思っていた『30kmの壁なんて存在しない作戦』です!
朝の切り餅、レース前のアミノバイタル、レース中の塩熱サプリ、OS-1ゼリー、マグオン4つ、エイドではレモンやミニトマト。補給は過剰なほど。
そしてペースもずっと抑えている。これで上げられなきゃ男が廃る!!!!!
29kmからこれまで最速のキロ5:47。周りはほとんど歩いてる中、鬼の形相で走る35歳。サングラスをかけているおかげで、表情を見られなくて済んで良かった。こんな顔、沿道のちびっ子達には見せられない。
奮発してオークリー買ってよかった〜🕶
声援を受ける度に、ウェイッ!!セイッ!! アァスッ!!と、小さくガッツポーズで応える。長渕かよ。
自分の中にこんな熱い部分が眠っていた事に驚き。フルマラソンの高揚感やばい、たぶん脳汁でてる。ドーパミン、どっぱどぱだ!!!
沿道のおばちゃんやおじさんの会話を聞く余裕もあって、声を掛けたランナーの反応で「あぁ〜、こりゃダメだね〜」とか「うっわ〜キツそう〜」とか大半は言ってるんだけど、自分の時は「あ、うん、だいじょんぶだね〜」とお墨付きをいただいた。ありがとう、俺は大丈夫です🙆♂️
そして来たぜ、魔の30km!!!
ヨゥシ!!ここからここから!!!と普通に叫んでましたw
何人か周りのランナーも、ウシ!!と言っていたので、謎の連帯感が生まれました!日常じゃこんなん有り得ないよね、マラソンって怖い。
俺、こんな熱血キャラだっけ?(錯乱)
岩木山は相変わらず綺麗。標高は遥かに及ばないが、形が似ているので、津軽富士とも呼ばれているようです。
30kmあたりの登りで、あとは下りだとわかっているのでキロ6分ペースを維持。
【30km〜39km】
30kmの壁? んなもんねぇよ! と、心の中で叫んでいました。
32kmあたりからサブ4.5を強く意識。
時計を見ると残り1時間と8分くらい?? あと10km、、、キロ7分でいければ間に合う??キロ6:30でOK??歩けば無理?、、ああ計算できない!!
とにかく歩かなければいける!!と思いながら進む。
ところが34kmあたりでアクシデント発生。
辛さを忘れない為にパチリ。
お役目を果たした空のソフトフラスク、フリップベルトの深くにねじ込んでいたが、まさかのポロリ。
ちなみに使ってるソフトフラスクはこれ。
1600円くらいするんですよ、お小遣い制の小市民ランナーにとって、スルーは死活問題。慌てて振り向いて戻って、取ろうとしゃがんだ瞬間。。
ビッッッッキーーーーーーン!!!!
左のふくらはぎが攣りました〜^_^
走っていて攣るのはこれが初めて。見たことのない形に変形するふくらはぎ。痛い、けれど耐えられないほどではない。
村上春樹のランナーに向けた本で『痛みは避け難いが、苦しみは自分次第』とあるのだが、これがふと頭に浮かぶ。
足攣って痛いから、使い方としては間違ってるんだけど、ここで止まってしまう方が苦しい!と自分なりに解釈。
ウガァァァ!!と声を出し、右足を前にしたサイドステップ状態で走り続ける。痛え。
すると右のふくらはぎもビッキーン!!
ハイ両足攣りました〜( ◠‿◠ )
それでも根性でサイドステップ。俺はサイドステッパーTKだ!!(なにそれ)
どうみてもそれは怪我か、攣った人そのもので、沿道から「がんばれ〜」「ファイトでーす」と暖かい声援。
力を貰ったサイドステッパー。次のエイドまでピョコピョコ走る。心が折れた人だらけなので、こんな状態でもどんどん抜く。こんなのに抜かれたらたまったモンじゃないな、と思った。すいませんこんな走り方で。
エイドでは流石に少し足を止めた。紙コップの水を4杯ほど被り、ふくらはぎにエアサロンパスをプシュー。ロスは30秒くらい、まだ時間もある、まだ走れる。
今回はエイドが充実していた。おそらく去年の猛暑日が教訓になっていたようで、序盤からアイシング用の氷があったり(去年もあったらすみません)、水切れもなかった。
そして私設エイドの方々にも感謝。途中、コーラやリンゴジュースを頂いた。
今回、心がけていたのが、エイドに礼を言う事と、紙コップを投げない、この2点。
走らせてもらっている、これを強く思いながら走っていた。
エイドを後にするとサイドステップから普通ランニングに移行できた。
そして最後の登りへ。
この登り坂は、俺は鏑木毅だ!!と心で叫んでいた。もはや憑依芸の領域である。俺はイタコか。
NHKでやってた南米パタゴニア141kmレースのラストで鏑木さんが「自分に勝った、やった、負けなかった....」と言っていたのを心の中で真似た。(細かいセリフやシチュ違ったらすみません)
向こうは世界トップレベル、こっちはサブ4.5の小市民。格の違いは重々承知なんですけどね。俺も鏑木毅さんもイニシャルがTKなので重ね合わせちゃっていいよね!?(よくない)
残り3km。サブ4.5を確信し、振り返って岩木山をパチリ。
この後、右の水色Tのお兄さんとデッドヒート(私の勝手な思い込み)が始まります。
【40km〜ゴール】
後ろ向いて写真撮ってる自分に気付いたからか、それとも、元々スパートするつもりだったかは分からないが、写真撮って前を向いたらかなり前に。。
うわ!やっべ!と、何もやばくないのに追わずにはいられませんでした。
しかしこの水色お兄さん、速い。年の頃は同じくらいか、少し上か。彼も温存してたんだろう、なんとか追いついてやろう。
しかし、この弘前アップルマラソン、ゴール手前は細かいカーブが多い。転倒だけは気を付けた。
逃げる水色。追うTK。
待て〜い、待て待てぇーーーい!(江戸っ子)
追いつかない。最後の直線で勝負だ!!!
最後の石畳。張られたロープの両端に観客びっしり。写真撮ってる場合じゃねぇ!!!
吉田かおりんと打越コーチもいる!!!
ハイタッチしたかったが、突然視界に現れたので無理だった。だが、かおりんの「がんばれー!」が聞こえた。
(幻聴の可能性アリ)
間違いなく自分に向けられていた。ガッツポーズで応え、渾身のラストスパート。
石畳に入ってから2人くらい抜いたかな。だが水色お兄さんではなかった。最後、景色がスローモーションに見えた。終わりたくないな、と思った。
結局、水色お兄さんには追い付けなかった。
(ここから先はライブ配信のスクショでお楽しみ下さい)
後ろが私です。両手ガッツポーズ!!水色お兄さんおめでとう!負けたよ!
この瞬間だけは俺が主役!!!
みんなありがとう!
あ、あの〜。私もゴールテープ切りたいんですが。。。
まあええか、2人一緒にフィニッシュ!!!
全部出し切った!自分に勝った!
ゴール後、水色お兄さんはその場でへたり込んでいたので、相当きつかったようだ。
私も健闘を讃え合う余力もなかったので、歩きながら「ナイスラン!」と声を出した。
向こうが私を意識していなかった可能性もあるし、ナイスランが聴こえているのかも確かめる術はなかったが、これで良かったと思う。男達に余計な言葉は要らない(?)
マヂもぅ無理..... フルマラソンきつすぎィ...
完走証の記録は4時間27分48秒でした!
PB25分更新!!コンディションは良くなかったので大満足です!私のように遅くてもこれだけ達成感を味わえるのがマラソンの魅力ですね!!
次回、ゴール後、そして後日談に続きます!