ストロングでGO

走るポケモンマスターのストロングゼロ日記

麺の名は。

『君と食べる麺を、ずっと探していた』

 

〜〜〜〜〜 ← 麺

 

雷さまの魔の手より仙台国際ハーフマラソンを救った光の戦士、てぃーけーとちょび。

 

2人はあの日からお互いの日常に戻り、ごく普通に暮らしていた。

 

てぃーけーは断酒を続け、秋のいわて北上マラソンでのサブ4奪取を決意。ちょびはOSJ安達太良トレイル10kへエントリー、TOMSAIさんからの50k走れビームをめがねバリアーで弾き返していた。

 

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てぃーけーもちょびも、ただ単純に走ることが好きなんだと思う。

 

それはこれから先も、10年でも20年でも、はたまた明日でも明後日でも変わらない事は明白なのだけども、てぃーけーはいつになく焦燥感を募らせていた。

 

『どれほどの速さで走れば、ちょびにまた会えるのか。』

 

あの遠い日の仙台国際ハーフ。僕は僕の中に、ちょびと並んで走るという、叶えられない約束をした。

 

『今まで通りでは、ちょびに追いつけない。』

 

頭で考えるより先に、口走っていた。

 

夜ランだ。かくなる上は夜ランしかない。22時過ぎ、僕は走った。慣れない夜ランだ、暗い足元に気を遣い、フラフラと歩く酔っ払いにビビりながらも走った、サブ4ペースで11kmを走り通した。

ラストには珍しくウインドスプリント、キロ4を超えるペースだ。なぜキロ4なのか?ハーフ90分切りのペース、それこそがキロ4だからだ。

 

キロ4で走れなければ、先はない。それが叶えられない約束を果たす課題なのだ。出来るか出来ないかじゃない、全部やって確かめるより他はない。そして僕は確信した。

 

『ちょびさんってマジで速いんだな〜』(小学生並みの感想)

 

ずっと疑問だった。彼はなぜマラソンが速いのか。なぜサロマでサブ10を達成できたのか。何か秘密があるに違いない。

速さの理由を聞きたかった。常人では考え付かないような練習法があるのか、食生活に秘密があるのか、遺伝的な素質、もしくは名家の生まれなのかもしれない。

しかしブログで聞くのは野暮だ。そんな露骨な質問、聞かれた方は迷惑だろう。よこしまな考えを振り払った僕は、シャワーを浴び、眠りについた。

 

〜〜〜〜〜〜〜 ← 麺

 

 

目を覚まし、フレンチプレスで淹れたブレットプルーフコーヒーを飲み、出社する。いつもと同じ仕事をこなし、空き時間にブログを更新するルーティン。平日だろうが日曜日だろうがそれは変わらない、僕は仕事があれば仕事をして、休みの日は家族と過ごす。

 

趣味はブログとランニング、他には取り分け何もない。煙草も酒も辞めてしまった、もうこれ以上辞めるものも始めるものもないだろう。あとは霞を食べて過ごす仙人のように、安らかな心で穏やかな日常を大切にしていこう。

 

そんな事を考えながらブログを更新。瞬間、白昼夢かと思うほどに、ふと忘れていた、大切なことを思い出した。

 

『そういやリニューアルしたフェザンに、新しくじゃじゃ麺の店が入ったんだっけ〜』

 

いつからだろう、じゃじゃ麺を食べなくなったのは。3回食べて、ようやく本当の旨さがわかる、じゃじゃ麺はよくこう評される。

 

うどんのような麺に苦味混じりの癖のある肉味噌、ショウガ、にんにくの効いたパンチのある味わい、柔らかな麺とは対照的にアクセントを加えるパリッとした細切りキュウリの食感。卓上には酢やラー油、塩胡椒、色とりどりの調味料が用意されており、それらを自分好みに使い分け味にアレンジを加える。さしずめ麺の調律作業といったところか。

 

そして締めは、ちーたん。ちーたんたんとも呼ばれるじゃじゃ麺ならではの謎風習。麺と肉味噌をお皿にちょっとだけ残し、テーブルの玉子を自分で割り入れ、箸と皿を店員に差し出す。

店員はそれに茹で汁を入れて返してくれる。玉子は熱で溶き卵へと変わる。こうして優しい味わいの玉子スープが頂けるという寸法だ。

 

じゃじゃ麺は正直いってよく分からない味だ。説明のしようがない。しかし、これだ!と、思うアレンジに到達した時、本当のじゃじゃ麺の旨さに出会える、僕の絞りつくした雑巾のような語彙力ではこの程度の表現が限界だ。じゃじゃ麺の旨さ、その本質を伝えるには時間も、文章力も足りなさすぎるのだ。

 

僕はじゃじゃ麺は両手で数えるくらいしか食べた事がないのだけれど、数年に一回ほど無性に食べたくなる時がある。

 

それはオリンピックよりは早いけれど、人間ドックを受けるより少し遅いくらいの頻度、つまり3〜4年に一回くらいのペースだ。今日がたまたまその日なのだ。さて、食べにいくか。

 

やれやれと仕事を終えた僕はいつものように社員証をリーダーにかざし退社。駅の中にあるじゃじゃ麺店、白龍(パイロン)へと向かう。足取りは軽い、何せ朝からサバ味噌缶しか食べていないのだから。

 

 

『仕事も終わったし、にんにくたっぷり入れよっかな〜、締めはチータンだな〜』

 

久々のじゃじゃ麺に想いを馳せ盛岡駅を歩く。すると、遠くにドトールの前に佇んでいた男性と目が合った。

彼は見覚えのある眼鏡をかけていた。そして、彼も僕を見て表情が一転した。

 

お互いに何かに導かれるよう、盛岡駅の二階を走り出す。ようやく2人は顔を合わせる。が、名前を覚えておらず何を話していいかわからない、遂には、すれ違ってしまう。

 

しかし、僕は勇気を出して振り返り声をかける。振り返った彼は、涙を流していた。

 

 

そして、お互いがお互いに探していた「誰か」であることに気づく。

 

 

少しの呼吸を払い、二人はお互いに声をかけた。

 

 

「「 君の名前は? 」」

 

 

ちょびの名は。〜 最終章 〜

 

君と食べたい、麺がある。

 

(劇中歌 TK-WIMPS / 麺麺前世)

 

 

 

〜〜〜〜〜〜 ← 麺

 

 

と、まあワーワー長々とそれっぽく書きましたけども、大したオチも超展開もございません。前フリ長すぎィ!

 

昨日の話なんですが要はちょびさんが盛岡に観光に来てまして、何やったら一緒にじゃじゃ麺食べてお話しましょー、って事でした😇

 

たった2週間ぶりだけど久々感あふれる再会でした。僕は50分後の新幹線で帰らなければならないので挨拶もそこそこに白龍を目指します。

 

14:45分頃到着。駅ナカなんで一瞬でとうちゃこ〜。ちょびさんは前段で盛岡名物わんこそばを153杯食べる偉業(わんこは100杯食べれば中々)を成し遂げたあとなので、小を注文。もし、ちょびさんが食べられなければ僕がありがたく頂戴する人間ポリバケツ作戦を敢行。

 

ちょびさんのわんこそば速報はコチラ

 

 

まずはカンパーンチ!(パンチ佐藤のネタ)

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僕は車の運転があるのでノンアル、ちょびさんはワンコ153の後に関わらずリアルビール、凄い。ウルトラランナーは胃腸も強いんだなぁ。

ノンアルでも仕事上がりの一杯は美味い!ちょびさんも嬉しそうだ!

 

 

着丼。

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小でも結構ボリューミーです、普通のうどん2玉くらいあるのでは。少食の方は小推奨。よーく混ぜ混ぜして食べます。僕はシンプルにニンニクをちょい足しするくらいです、味が足りない時は肉味噌を足したりもします。

 

辛みが好きな方はラー油をお勧め、上級者は酢をプラスする傾向があると思います。

 

あとこれは声を大にして言いたいんですけど、じゃじゃ麺ジャージャー麺は違う、東北以南の皆さま、これだけは覚えてって下さい。

 

ジャージャー麺はこれです。中華麺に甘い肉味噌。

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(画像は借用)

 

じゃじゃ麺の事ばかり言ってますけども、ちょびさんとのお話はとても楽しかったです。と、いうのも実は仙台ハーフではほとんど話してないので堰を切ったようにトークの大洪水でした。おぼれちゃーう。

 

 

【差し支えのない程度にボカしながらチョビトーーク!の箇条書き】

 

・長編レポ『ちょびの名は。』ではイジり倒してすみません。でもお互いに超楽しかった。あんなの二度と書けないです。

 

・ちょびさんのスポーツ遍歴が気になっていた。長距離走向きのスポーツ上がりではなかった。僕もそうなので何か嬉しかった。

 

・何でそんなに速いのかの明確な答えは得られなかったし、そもそもそんなド直球火の玉ストレートな質問はしてないのだけど、走るのが好きで実直なちょびさんの性格から、近道を求めず目標を持って努力する事が不可欠だと学んだ。

 

・ちょびさん、教養と育ちの良さがちょいちょい垣間見える、底が知れないハイスペ男子だ。

 

・とにかく笑いのツボやネタの出所の共通点が多い。なぜなのかはよくわからないが波長が合う。

 

・ブログの権利問題の話題も。人気ブロガーは色々と考慮してるようだ。

 

・僕がPCを使わずiPhoneのみでブログを書いている事にちょびさんが驚いていた。タイプするよりフリックの方が早いんです。

 

・家庭とランの両立は凄い。特に女性でウルトラ、トレランに出る人は凄すぎる。

 

・僕のLINEのアイコンが意外すぎてちょびさんがツボっていた模様。ブログアイコンもこれに変えたら読者10人くらい増えますよ!と変更をお勧めされたので変えてみた。不評なら戻します。

 

・ガンコちゃんの話題で盛り上がる。なぜ僕がガンコちゃんを知ってるとなったが、僕からするとちょびさんがガンコちゃんを知ってるのも謎だ。つくづく愉快な2人だと思った。

 

 

じゃじゃ麺持ってはしゃぐおっさん2人。

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お洒落な画像加工の術を知らぬ情弱てぃーけー氏、黒塗りで顔を隠すパワープレイ。完全に不審者。左が僕なんですが中途半端な変顔です。

 

そういえばhttp://kanikosen.hatenablog.com/アザゼルさんがコメントで『ちょびさんとてぃーけーさんは顔が何となく似てる、兄弟みたい』と言ってましたけども、ツーショットだと確かにそんな雰囲気あります。

 

 

 

じゃじゃ麺を食べながら色々お話ししました。当然ここでは書けない事も色々と。最終的にはお互いでお互いを褒め合う平成リスペクト合戦ぽんぽことなりました。

 

ちょびさんは流石にじゃじゃ麺が入らなかったようで途中からありがたく頂戴しました。じゃじゃ麺うまい、幸せ〜。

 

締めはちーたん。

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やさし〜いお味。物足りない方は肉味噌や塩胡椒追加推奨。ここでもちょびさんのちーたんを貰う。

 

そんなこんなで楽しい時間はあっという間。お会計を済ませて店を出る。っというか半分ちかくじゃじゃ麺を貰ったのに別会計なのがとても申し訳ないです。

『ここは私持ちで』とサラッと支払っておくスキルは僕にはありませんでした...😇 ちょびさんの優しさが五臓六腑に染み渡ります。大変美味しゅうございました...(岸朝子)

 

あとは僕の新幹線の時間までベンチに座って念願のウォーキングデッドトーク。シェーンのバリカンシーンで盛り上がった。

 

また会いましょう、と握手してグバーイ。短い時間だったけど、心安らかな早春の一日でした。

仙台ハーフで話してない部分を補完できて本当嬉しかったです。

 

ちょびさんとはLINEを交換してるんですけど、その際に本名も交換してるんです。だから本当の意味で『ちょびの名は。』は完結しました。

少なくとも僕の中では空前絶後のキングオブ思い出になりました。サンキューはてブロフォーエバーはてブロです。

 

 

ーーーーーーー ← 麺を伸ばす棒

 

さいごに

 

僕は本州最北端のマラソン不毛の地に住まう辺境民だし、好き勝手自由に動けない身なので、ブログを通じて友達(僕は勝手にそう思ってます)が出来るとは思ってませんでした。

 

ちょびさんだけでなく、お会いした方、これからお会いするかもしれない方々とは頻繁に会えませんし、そもそも出る大会も少ないです。

 

あとこれはちょびさんともお話したんですが、僕は環境的にトレイルもウルトラも参加できません、これはどうにもなりません、この夢は諦めました。

置かれた場所で咲きなさい、とはよく言ったものですが僕はハーフとフルで頑張ります。トレイルやウルトラは皆さんのレポで夢想して楽しみます。

 

 

なので、というのも変ですがこのブログを通して出来た縁、ほそーい糸のような物を大切にしたいと思います。うまくまとまりませんが、僕のことは出現率激低のはてブロ界のレアキャラみたいなもんだと思ってください。ほんとに上手くまとまらないな。まあいいか。

 

では皆さん仙台ハーフ、もしくは盛岡シティマラソンでお会いしましょう! また逢う日まで〜、逢える時まで〜

 

 

 

二人で〜ドアを閉めてぇ〜 

二人で〜バナー押してぇぇぇぇぇぇ〜〜〜

(尾崎紀世彦)

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